mbooks-in-nookの日記

-左車線しか走れない-

2023.4.14金曜日 本屋さまよいココアを飲みカービィキャッチャーをした週末

お題「「星のカービィ」に関する思い出」

 

いま勤めているのは3代続く小さな家族経営の会社で、これまでもいくつか同族経営の会社で働いた経験はあったから様々な免疫はついていたはずだったけれど、なかなかどうして現在のところもかなり個性が強く、転職して丸3年になるがいまだ振り回されっぱなし。お給料は理不尽料と美輪明宏様が言っていたからその通りだな…と思いどの勤務先でもあきらめることを大事にしてきたけれど、最近やっぱりそんなの嫌だなと思えてきた。気持ちよく納得して働いて、気持ちよく頂いたお金で、おいしい野菜を買ったりニャアの猫砂を買ったり本を買ったりしたい。気持ちよいエネルギーをどんどん循環させていきたい。

 

 

ここ最近は特に、何のバチかと思うほど個人的感情的な意見をぶつけられ(先輩たちはさすがにかわすのが上手い)わたしはイライラがとまらない。時々は、すぐに流したり忘れてしまうこともあるのだけれど、性格上、暴言にはひとこと返してしまいたくなるため拗れたりすることもある。

 

 

表面上はおだやかに済ますのが「大人」なのかもしれないが、わたしたち皆がそんな対応をしていたら、いつまでも勘違いした関係が続くだけ。自分たちの考えが真っ当だと、経営者と従業員は対等ではないのだという凝り固まった思考を崩す人間がひとりくらい居たっていいのだと思って、わたしはいまのところ「大人」になるつもりはない。なので、このイライラも自らきちんと受け止めて処理しなくてはならない。

 

 

今夜はどうしようか。マックでポテトを大食らいしてから帰ろうかと思ったが、アレルギー体質改善中なのでファーストフードは我慢して、久しぶりに大型書店へ向かった。最初におしゃれな雑貨や文房具を見て一時気分が変わるも3色ペン売り場で仕事の事を思い出す。いけない。すぐに本売り場へ移動し、旅コーナーを見る。気分が上がる。あぁ、旅したいなぁ。わたしは旅が大好きなのだ。ひとり旅特集の雑誌が沢山目につく。もうじき大型連休。お出かけの季節だ。土日も祝日も仕事で、定休日がかなり少ないわたしは以前のように旅の予定を立てることができない。再びもやもやしてくる。続いて、付録が気になっていたビーパルを探しにアウトドアコーナーへ行く。するととっくに売り切れてしまったようで1冊も残っていなかった。やはりメルカリで探すしかない。さらにテンションが落ちる。

 

 

その後もあちこち本棚を巡ってみるがやけに「人生は短い」とか「家族の死」などをテーマにした本ばかりが目についてしまい、落ち込む。

 

 

最後にようやく益田ミリさんの「週末、森で」をパラパラめくって心がなだらかになる。ミリ哲学にまた助けられる。

 

 

その後、併設のカフェでココアを飲んでだいぶ落ち着いたので(ココアは苛立ちの感情をクリーニングしてくれるのだ)帰ることにする。店を出るとき、ちょうど星のカービィのクレーンゲームを発見し吸い寄せられるように100円を入れる。かわいい小さなカービィ。これを明日から会社のデスクに置こう。そうしたらきっとHAPPY。完全に取れる気満々でレバーをあちこち動かして操作してみたがカービィはわたしのもとへ落ちてはこなかった。40代の女が週末の夜にひとりでカービィを取ろうとしているのが急に恥ずかしくなって急ぎ足で本屋を出た。