mbooks-in-nookの日記

-左車線しか走れない-

2023.1.28土曜日 スコーン欲に負けて昼休み飛び出す

今日はスタッフが少ない日なので(しかも昨夜から雪!)少し早めに出勤。思ったより積もってはいなかったけれど、駐車場の雪かきをする。寒い。いつもなら雪が積もっている時の方がかえって暖かく感じたりするんだけど、さすが大寒波。職場も古い建物なので暖房が効くまでに半日くらいかかるため午前中はかじかむ手でPCを打つ。

 

土日は昼休憩が何時に入れるかわからないので、朝ごはんをしっかり食べて来る。今日はさらに弁当の他におにぎりも持参して準備OK。でも、さすがに食べすぎたようで昼を過ぎても全くお腹が空かない。あえて休憩は遅番にしてもらう。

 

SNSを見ていたら、そろそろGOGOさんのスコーンが食べたくなってくる。最後に買いに行ったのはいつだっけ。めちゃくちゃ寒いけど、今日は雪もやんで午前中晴れ間がさしていたので結構町を歩いている人もいる。久々の昼休みウォーキングがてら買いに行こうか。運動不足もあるしなあ。弁当は早々と食べ終わっていたので、思い切って出かけることにする。真夏や真冬以外は、昼休みに30分くらい歩くことを目標にしている。まだ日課にはなっていない。運動にもなるけど、一番は気分転換。歩いているとすごく頭がクリアになって気持ちも軽くなる。

 

GOGOさんに入ると、中はじんわりあったかくていい匂いがただよっていた。もしいま山で遭難中だったらオアシスを見つけた気分になったろう。本当はもっと時間のある時に来て、じっくりランチを食べて、ゆっくり本を選んで過ごしたいのだが、自分の休みとお店の営業日が合わないため、どうしても来るときは昼休みを利用して駆け足の滞在時間となる。目的のスコーンを3個カゴにいれて、ほんのちょっと時間があったので本棚を眺める。眼鏡のくもりがなかなかとれない(やっぱり外はまあまあ寒かった)。この店の本棚ではいろいろな本と出会ってきた。山田かおりさんの『株式会社家族』を教えてくれた本屋さんもここ。いまだに感謝している。ここに来なかったらどうやって出会っていただろう。興味深いタイトルの本、わくわくするZINE、わたし自身も幼い頃から読んできた馴染みのある本、最近気になっていた本もたいがいはある。棚をくまなく物色していたら、最後に『あしたから出版社』を発見。ちょうど読んでみたい!と気になっていた本だった。夏葉者を立ち上げた島田さんの本。迷わずレジへもっていく。GOGOさんは不思議なオーラをもった人たちでいつも正しい優しさと温かさを持っているな、と思う。今日も自転車ですか?と言われたので、今日は歩きです(笑)と答える。

 

 

帰り道、寒かったけど気分が高揚してすっかりご機嫌になっている自分がおかしい。左手の紙袋にはおいしいスコーンが3個。そして早く読みたい本が1冊。会社まで戻る足取りはとても軽かった。

 

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夜、さっそく本を開く。たいてい新しい本を買うと、まずはぱらぱらと眺めていったん積読コーナーに並べておいて時が来たら読む、という感じなのだが、今日の本は待ちきれずそのまま読み始めた。一気に20~30ページ読んで苦しくなった。本気の本音の言葉が書かれていたから。そして自分の辿ってきた道とおなじような息苦しさを感じて、ちょっと泣いた。顔をあげたらニャアがこちらを見ていたので抱きしめてもらう。恋人よりも(いないけど)わたしの気持ちがわかるニャア先生とはもう14年の付き合い。

 

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