mbooks-in-nookの日記

-左車線しか走れない-

2023.2.18土曜日 居場所がどんどん消えるの日

しばらく前からとても違和感を感じることがあったのだけど、ここ最近、その違和感がとてもはっきりしてきたので、少し離れてみようと思った。だれかの普通はわたしにとって非常識。その逆もある。仕方ない。

 

ここ2〜3年の間に、居心地のいい軽食ができるとても大好きな喫茶店がいくつか無くなってしまって行き場に飢えている。人気の店は間違いなくおいしいけれど、予約が必要(面倒)だったりいつも混雑していて心から寛げなかったりするので全く行きたいと思えない。で、結局チェーン店に行く(チェーン店の安心感とWi-Fi完備は本当にありがたい)。

 

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茶店ジプシー。また振り出しに戻ってしまった。あー。

 

 

 

2023.2.11土曜日  半袖になりたい

5時半頃起床。昨日からずっと降り続けた雪で町はだいぶ白くなった。雪かきがあるのでいつもより早目に出社しなければならない。あーあと思いながら久しぶりに朝焼けを眺める。むらさき色も混じってすごくきれい。夕焼けよりもいろんな色のグラデーションが楽しめる朝。猫にも見せる。駐車場や道路を見ると思ったよりは積もっておらず少しほっとする。今日は朝から太陽が出ているから大きな道路の雪は昼には溶けてしまうだろう。日陰や裏道が心配。夜帰るときアイスバーンになっていたら怖いので徒歩で通勤しようか迷いながら支度をしているうちにどんどん時間は過ぎ結局車で出た。ここ数年はあまり雪が降らないので雪道の運転の感覚を結構忘れてしまう。今までだったらわりと平気で走っていた雪の上も、最近は初心者マークをつけたいぐらいの雰囲気で恐る恐る走る。急な下り坂をどうにかクリアし、ようやく会社に着く。

 

 

雪が少ないので、雪かきの筋力もかなり落ちた。そしてめちゃくちゃに汗をかくことも忘れていた。10分も経つと汗がだらだら出てきてダウンを脱ぐ。マスクもいらない。なんでヒートテックタートルネックなんて着てきちゃったんだろう。脱ぎたい。半袖になりたい。さらに今日の雪は水分がすごいので重いったらない。足腰にどう重心を置くかで明日の筋肉痛のレベルが変わるので、バランスを考えながらやってみるも、ヘタレすぎてどうしようもないのだった。

 

 

一生懸命みんなで雪かきしていたら、通りすがりのおばちゃんに「陽が出てるからどうせすぐ溶けるのに」と言われる。わたしもそう思うけど、職場なのでやらなければならないのだよ。

 

 

出勤途中、雪かき後のご褒美に飲もうと、粉末の濃厚カフェオレを買ってきていたのだが、暑くて暑くてホットなど飲みたくもない。暖房も消す。なんで冷たいドリンクを選ばなかったんだろうと悔やみながら、仕事を開始した。

 

 

2023.2.9木曜日 哀しきココアの昼休み

せっかくおいしいココアを飲むためにドトールへ行きホッと一息ついていたら、すぐ隣にいたサラリーマンの男にかかってきた電話で過去の自分に引き戻される。時折聞こえるスマホの向こう側の声は女性で、最初は仕事の電話かと思ったが男の声がわたしの前にあるココア並みに甘かったのでおそらく彼女だろう。どうやら求職中のようで、総務ってどんな仕事?と聞いてきたらしい。あー、総務?男は急に気怠そうな声に変わる。総務って雑用だよ、電球替えたりとかさ。ショムニってドラマ覚えてない?あれだよあれ……(しばらく続く)。

 

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わたしは今の仕事に就く前まで、15年以上様々な会社で総務の仕事を担当してきた。だから、世の中の総務に対するイメージとか評価には慣れっこなんだけど。だけど。やっぱりうれしい気持ちにはならない。

 

 

だよねぇ。総務って、庶務って、そうなんだった。社内だけじゃなく、世の中全体でそういう評価の部門。それにしても、いまだにそう思われていたのか…と愕然とする。今のわたしは全く違う仕事をしているのだからキリキリする必要もないのだけど、過去の自分や世界中で総務の仕事をしてい人間を否定されているような、見下されているような気分になってしまいもやもやする。

 

 

何なら電話を代わってあげてもいいけど…と思いながら皮肉の目で隣のテーブルに目をやると、乱雑に置かれた男のスマホカバーも皮の財布もぼろぼろで(良い味が出てる経年変化のそれとは違う)全く手入れされていないようだった。そんな男に総務の仕事の説明をわかったようにされてたまるか。そして、そんな説明しか出来ない男の彼女が可愛そうに思えた(きっとそのままの先入観でこの先も求職活動が続くのだろう)。

 

 

冷えてしまったココアを一気に飲み干し、外へ出た。過去の自分は、自分が認めてあげればいいんだ。総務ってね、実はとっても面白い仕事だったから。

 

 

 

 

 

 

2023.2.3金曜日 流血のない豆まき

節分。朝礼で、節分の意味をあらためて知る。恵方巻きは自分の地元の文化にないのでいまだにピンと来ていないが、何となく海苔巻きのようなものはここ数年作っている。今夜はどうしようか。神社で行われる豆まき行事へも行くか否か迷っていた。

 

昼休みは、近く会う予定のある友人の誕生日プレゼントを買いに車で出る。数日前、同い年になった彼女。歳をとると誕生日はそんなに嬉しくないという声もあるけれど、わたしはやっぱり特別だし、うれしい記念日だなと思う。と言うのは友人のプレゼントを選んでいるあいだとっても楽しかったから。ここ最近ずっと忙しそうな彼女なので、癒しグッズを選んだ。

 

夜は迷った結果(仕事が早めに終わったこともあり)、豆まきへ行く。ついでにPodcastも録音してみようと思い、駐車場に車を止めてからスマホにむかってしゃべりながら歩く。コロナのせいか初めて参加した年よりも人が少ないなと感じる。開始を待っていたら偶然にも友人のシナモンボーイと会う。知っている人がいると思い切り声が出せるので楽しい。結構臨場感のある録音が出来たと思う(Podcast#109参照)。

 

 

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豆まきが終わってシナモンと別れ、やっぱり恵方巻が食べたくなったので、帰り道にあるコンビニに寄って安くなっていた恵方巻を買った。いつも風習を忘れて切ってしまうので、今日はちゃんと長いまま無言で食べた。吉方は面倒なので調べなかった。神社で拾ってきた落花生を食べながら、今年の健康と平和を祈った。

 

 

 

 

 

 

 

2023.1.29日曜日 寒波にも慣れて来た

朝ごはんに、昨日GOGOさんで買ったスコーンを食べる。しあわせ。鼻を押し付けて匂いを堪能してから食べた。焼き菓子の中毒性よ。

 

最近寒すぎるせいか、着こみすぎなせいか、いったん寝落ちしてしまうせいか、ぐっすり眠れていないので(夢ばかりみる)すっきりしない。生理前の怠さやテンションの低さも手伝って、淡々と仕事へ。今朝は雪が落ち着いたのでゆっくりめに行く。会社の雪かきがないだけで朝のゆとりが全然違う。

 

口内炎が痛い。これも毎月生理前に必ず出来てしまうのであきらめている。甘いものを食べたい時期だからなおさら胃腸が荒れてしまうのかな。朝スコーンを食べたので、会社のおやつはせんべいにして、溶かして飲むタイプのカフェオレはやめた。あれは手軽でおいしいのでついつい毎日飲んでしまうが、結構砂糖が入っていたように思う。

 

大寒波にもずいぶん慣れて、部屋の中が12度くらいでもあまり寒く感じなくなってきた。ニャアの居場所は温かくしているけれど、あまりそこにいるわけでもない。食欲はあれから極端に減ることはなくなった。元気に朝と夜の運動会をしている。(でもいまだに歯茎の腫れが完全にひいていないのが気になる。先生は大丈夫と言ってくれたけど、こんなものなのだろうか。)

 

 

 

2023.1.28土曜日 スコーン欲に負けて昼休み飛び出す

今日はスタッフが少ない日なので(しかも昨夜から雪!)少し早めに出勤。思ったより積もってはいなかったけれど、駐車場の雪かきをする。寒い。いつもなら雪が積もっている時の方がかえって暖かく感じたりするんだけど、さすが大寒波。職場も古い建物なので暖房が効くまでに半日くらいかかるため午前中はかじかむ手でPCを打つ。

 

土日は昼休憩が何時に入れるかわからないので、朝ごはんをしっかり食べて来る。今日はさらに弁当の他におにぎりも持参して準備OK。でも、さすがに食べすぎたようで昼を過ぎても全くお腹が空かない。あえて休憩は遅番にしてもらう。

 

SNSを見ていたら、そろそろGOGOさんのスコーンが食べたくなってくる。最後に買いに行ったのはいつだっけ。めちゃくちゃ寒いけど、今日は雪もやんで午前中晴れ間がさしていたので結構町を歩いている人もいる。久々の昼休みウォーキングがてら買いに行こうか。運動不足もあるしなあ。弁当は早々と食べ終わっていたので、思い切って出かけることにする。真夏や真冬以外は、昼休みに30分くらい歩くことを目標にしている。まだ日課にはなっていない。運動にもなるけど、一番は気分転換。歩いているとすごく頭がクリアになって気持ちも軽くなる。

 

GOGOさんに入ると、中はじんわりあったかくていい匂いがただよっていた。もしいま山で遭難中だったらオアシスを見つけた気分になったろう。本当はもっと時間のある時に来て、じっくりランチを食べて、ゆっくり本を選んで過ごしたいのだが、自分の休みとお店の営業日が合わないため、どうしても来るときは昼休みを利用して駆け足の滞在時間となる。目的のスコーンを3個カゴにいれて、ほんのちょっと時間があったので本棚を眺める。眼鏡のくもりがなかなかとれない(やっぱり外はまあまあ寒かった)。この店の本棚ではいろいろな本と出会ってきた。山田かおりさんの『株式会社家族』を教えてくれた本屋さんもここ。いまだに感謝している。ここに来なかったらどうやって出会っていただろう。興味深いタイトルの本、わくわくするZINE、わたし自身も幼い頃から読んできた馴染みのある本、最近気になっていた本もたいがいはある。棚をくまなく物色していたら、最後に『あしたから出版社』を発見。ちょうど読んでみたい!と気になっていた本だった。夏葉者を立ち上げた島田さんの本。迷わずレジへもっていく。GOGOさんは不思議なオーラをもった人たちでいつも正しい優しさと温かさを持っているな、と思う。今日も自転車ですか?と言われたので、今日は歩きです(笑)と答える。

 

 

帰り道、寒かったけど気分が高揚してすっかりご機嫌になっている自分がおかしい。左手の紙袋にはおいしいスコーンが3個。そして早く読みたい本が1冊。会社まで戻る足取りはとても軽かった。

 

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夜、さっそく本を開く。たいてい新しい本を買うと、まずはぱらぱらと眺めていったん積読コーナーに並べておいて時が来たら読む、という感じなのだが、今日の本は待ちきれずそのまま読み始めた。一気に20~30ページ読んで苦しくなった。本気の本音の言葉が書かれていたから。そして自分の辿ってきた道とおなじような息苦しさを感じて、ちょっと泣いた。顔をあげたらニャアがこちらを見ていたので抱きしめてもらう。恋人よりも(いないけど)わたしの気持ちがわかるニャア先生とはもう14年の付き合い。

 

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